コロナワクチンの副反応 予防接種健康被害救済制度の申請の手順
こんにちは。
訪問して頂き、ありがとうございます。
今回はコロナワクチン接種後の健康被害救済制度について、実際申請中の立場から説明しようと思います。
これから申請をしたいと思っている方たちの参考になれば・・と思います。
ただ、私は自分で調べたことと、保健所の担当者さんからの説明を参考にして申請をかけたので、専門家ではありません。間違った情報も含まれる可能性がありますのでご了承ください。
あくまでも経験者の体験談として参考にして頂くようにお願いします。
ちなみに、私は愛知県在住です。私の場合はまず市役所に電話をしたところ、保健所の『保健予防課予防接種係の連絡先を教えてくれました。
お住まいの都道府県や市によって手続きの仕方が異なると思いますので、実際申請をかける時には、電話で市役所や保健所に一度確認をして頂くことをお勧めします。
<予防接種健康被害救済制度とは>
厚生労働省のHPには以下のように書かれています。
予防接種の副反応による健康被害は、極めて稀ですが、不可逆的に生ずるものですので、接種に係る過失の有無にかかわらず、予防接種と健康被害の因果関係が認定された方を迅速に救済するものです。
予防接種法に基づく予防接種を受けた方に健康被害が生じた場合、その健康被害が接種を受けたことによるものであると厚生労働大臣が認定したときは、市町村により給付が行われます。申請に必要となる手続き等については、予防接種を受けられた市町村にご相談ください。(厚生労働大臣の認定にあたっては、第三者により構成される疾病・障害認定審査会により、因果関係に係る審査が行われます。)
<コロナワクチンの場合>
<種類> 臨時接種
<公的関与> 接種勧奨あり 努力義務あり
<救済給付> 高水準
障害年金(1級)506万円/年
死亡一時金4420万円が遺族に支払われる
詳しくはこちらを参考にしてください
<参考>https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000680223.pdf
補償内容、給付の流れについては、厚生労働省のHPを直接見て頂いた方が良いと思いますので、こちらをご覧ください。
<予防接種健康被害救済制度申請の実際の流れ>
私が申請をかけた時の流れです。
<入院中>
①友人を通して、ワクチンの救済制度を知る。その時にコロナワクチンの救済は高水準であることも知る。
②自分でネットで救済制度について調べノートにまとめる。
③直接聞いた方が早いと思い、市役所に電話。→保健所の『保健予防課予防接種係」の連絡先を教えてもらい、そちらにかけ直す。
④コロナワクチンによる救済制度を申請したいことを伝えると、労りの言葉と共に、『主治医の先生から厚生労働省への報告がされているか』と聞かれる。
私は入院翌日に主治医から、ITPの再燃は副反応である可能性が高いから、医師の義務として報告して良いか?と聞かれていたので、担当さんにその旨を伝えました。
⑤名前、生年月日、ワクチンのロット番号、入院している病名を伝え、一旦電話を切る。
⑥数時間後、担当さんから連絡あり。『厚労省に確認をしたところ名前があり、医師からの報告がきちんとされていることが確認できたので、申請の手続きを進めさせてもらいます』と。
⑦電話で流れと必要書類の説明を一通りされる。(メモの準備をしておいた方がいいです!)
説明後に、書類一式と電話で話した内容が文章になっているものを送付しますとのことでしたが、届いた書類だけでは、正直わかりませんでした。メモを取っておいて良かった!!と思いました。
⑧書類が届くまでの間に、主治医に救済制度の申請をしたい!!と伝えてました。
主治医は『申請してみたらいいよ。ただ、国がITPとワクチンの因果関係を認めてくれるかは分からないよ。ワクチンの副反応だと思うから、医師としてきちんと報告はしておいたけどな』と。
接種会場が元職場だったこともあり、そちらに連絡がいく可能性があるので、元職場の主任さんにも連絡はしておきました。
<退院後>
リンク先にも必要な書類一覧が出ていますが、私の元に届いた必要書類一覧です。初めから、赤枠で囲ってありました。
●が自分で準備しなければいけないものです。
※アナフィラキシーなどの副反応の場合は少し違うようなので、私にはわかりません。
<必要書類について>
請求書・・「医療費・医療手当請求書」と書かれた書類。受けた予防接種の種類の欄に「コロナワクチン(コミナティ)」とすでに印字されていました。
その用紙に個人情報、病院、医療を受けた日数、医療費などを記載。
受診証明書・・医療機関が作成したものが必要。病院の受付に証明書を出してもらうように依頼する。疾病名、医療を受けた日数、医療費を病院側が調べて全て記載してくれる。
記憶があやふやですが、書類代が必要だったと思います。
領収書等・・自己負担した医療費の金額がわかるもの。全て。
予診票・・ワクチンを接種したときの予診票(問診票)
すでに接種会場に提出済みなはずなので、手元にはないと思います。
私は元職場に連絡をしたら、まだ病院にあったので事情を話し原本を受け取りに行きました。
すでに保健所に回収されているかもしれません。接種会場か、保健所、市役所に連絡して取り寄せてください。
接種済証、母子手帳等・・コロナワクチンの場合は母子手帳は関係ありません。
これです⬇️
でもこれは医療従事者用の接種記録書かもしれません。私の物は説明が医療従事者向けなので。職場で保管するか、自分で持っておくか・・と選択でき、私は退職していたので、自分で持って帰って保管していました。
診療録等・・一番厄介な者です!!
「疾病の発病年月日及びその症状を証する医師の作成した診療録(サマリー、検査結果報告、写真を含む」と書かれています。アナフィラキシー等の即時型アレルギーでの申請は別なようなので注意してください。
❌ 診療録=診断書ではありません!!
⭕️ 診療録=カルテ開示です!!
病院で普通に『診断書お願いします』だけではダメなものです。
病院によると思いますが、私の場合は中央受付で『診療録が必要が必要なので、カルテ開示をお願いします』言いました。
診断書はその場で申し込み用紙を書くだけですが、カルテ開示の場合は、専門の担当者がいるとのことで、その方が窓口まで来てくださって、別室で面談のような形でお話をし、開示申請をしました。
その時に身分証明書や診察券、保険証のコピーをとり、カルテ開示の申請書を記入。
後日「診療録等開示決定通知書」という書類が届きました。その通知書が引換券のような感じです。開示する日時も設定されていました。
カルテ開示は基本的に誰でも申請はできます。患者の権利として法律で定められています。
私は理由を聞かれたので伝えましたが、本来は理由は告げる必要はないようです。
ただカルテ開示は、上記のように手続きが面倒なのと、診断書に比べ高額な金額が必要になります。
私の場合はカルテ開示に必要な料金(金額分かりません)+書類A4用紙1枚10円+検査画像のCDーRが1枚300円(?)だったと思います。
内容も何が必要か確認されました。私は病状が分かればいいと思ったので、医師が記載したカルテ、紹介状、同意書、検査データ、医師の指示(検査、点滴、薬など)を請求しました。看護記録はすごい量になると思ったので省略してもらいました。
それでも分厚い茶色封筒2袋とCDーR2枚になりました。
多い人はダンボール1箱とかになることもあるそうです💦
結局、合計1万円弱でした。(書類代なので完全に自費です)
あとで分かったことですが、受診証明書、領収書、診療録は、ワクチンの副反応で受診をした全ての病院の物が必要です!!
私は出血傾向の可能性を疑って、まずは近所のクリニックを受診し、そこから紹介受診で大きな病院を受診することになり入院しました。
その病院の主治医が厚労省に報告をしてくれたのですが、最初に受診したクリニックの書類も必要だと申請後に保健所から電話があり、クリニックにも書類をお願いしに行くことになりました。
クリニックの場合は、受診証明はすぐに出せるけど、診療録という形で書類を出したことがないらしく(新しい病院でした)、先生から、どのような形に記載をしたらいいか考えたいので時間をください、と言われました。
クリニックは診察と採血をしてもらっただけなので、医師の記録、検査データ、紹介状の3枚ですみましたが、このクリニックでも書類代+1枚いくら・・という感じでした。
受診証明書と合わせて5000円しないくらいだったと思います。(こちらも自費です)
自分で準備するの書類は以上です。
これらを全て揃えて、直接保健所に持って行き、担当さんとお話をしました。
書類の確認、本人確認、今後の流れ・・など。
私が持参した書類全てに目を通し、保健所の人が被接種者経過概要という書類(大体の一連の流れを簡単に書く)を作成します、とのことでした。
作成された概要を確認したい場合は郵送してくれる、とのことだったのでお願いしました。
<注意した方が良いこと>
- 領収書は全て取っておく。病院別か日付順がいいと思います。
- 厚労省から確認の連絡がいく可能性があるので、病院には事後報告でも伝えておいた方が良いかもしれません。事前だと反対される可能性も覚悟しておいた方が良いかも。
- あくまでも、接種した後に出た症状であることを強調する。持病持ちの場合は特に。(私は10年寛解していたことをアピールしました)
- 分からないことは電話で問い合わせする。ただでさえ体調不良なのに、書類不備などで何度も出直すのは大変です。
- 期待しないこと!!因果関係不明で終わらされる可能性大です。
<保健師さんから聞いた情報>
- 主治医から厚労省に報告がいっていなくても、申請することを希望すれば可能だそうです。ただ、主治医からの報告があった方が通りやすいのではないか・・と。
- 厚労省の副反応の報告データ内の「ワクチンとの関連性」の項目は、厚労省の判断ではありません。あれは主治医の判断だそうです。「関連あり」と記載されていても、医師は認めているけど、厚労省がどう判断するかは分からない、とのことです。
- 申請の書類と一緒に手紙などを入れてもらえるか?
→今までご本人さんからの手紙を同封したことはない。でも、このように伝えて欲しい、と言われて電話で伝えたりすることはあるそうです。
伝えたい状況を細かく書いてくれれば、追加して経過概要の中に組み込んで書きますよ!!と言ってもらいました。手紙は読んでもらえるか分からないけど、経過概要は必ず目を通してもらえるので、そこに自分の辛い状況が伝わるように書き込む方がいいかも・・と。 - 最初に電話をした6月の時点では、普通は他の予防接種でも1年くらいはかかるけど、コロナに関しては意外と早く国が動いてるので、1年はかからないかも・・と言われました。でも12月の電話の時には、やっぱり時間がかかりそうだとのことです。事例が多いことと、判断ができないことが大きいそうです。1年以上はかかると思っておいてください、と。
<障害年金について>
必要書類の中に、障害年金の項目に赤枠がされていました。
でも、障害年金に関してはコロナワクチンの後遺症としては申請は難しいようです。
医師が直接保健所の担当さんに電話をして確認してくれたのですが、どの予防接種の救済制度の申請に対しても、障害年金申請の書類を保健所が同封してしまっているだけ!!なんだそうです。
コロナワクチン接種後1年半たっても、病名のつく病気が持続していれば申請できるかもしれませんが、現時点では対象にならないそうです。
なので、コロナワクチンの救済制度の場合は、「医療費・医療手当」の項目の書類だけを準備すればいいと思います。
亡くなられている場合は「死亡一時金+葬祭料」も申請できると思います。
私の場合は障害年金は申請できない!!ということでしたが、確認はしてみた方が良いと思います。
<まとめ>
私は4月、5月に医療従事者として先行接種をして副反応が出ました。
入院中の6月に問い合わせをしましたが、その後4回入退院を繰り返していたので、4回目の退院をした時点でカルテ開示をしてもらうことにしました。
なので、結局申請の手続きを始めたのは9月末だと思います。その後12月の初め頃に経過概要ができたという連絡と、クリニックの方の書類も必要だという電話が来ました。
その後、クリニックに書類を依頼をし、経過概要に退院後も普通の生活ができなくなってしまい、在宅診療を受けることになったことや、現在の症状を追加したり経過の修正をして、12月末にクリニックの書類と一緒に保健所に送り返しました。
再度修正をした経過概要を送ってくれることになっていますが、今のところ保健所からの連絡はない状態です。
なので、まだ市で止まっているということだと思います。この後県に送ることになるそうですが。
2月になったら一度連絡をしてみようかな・・と思っています。
ワクチンの救済制度をしてみて、正直とても大変でした。
私の場合は、主治医がITP(特発性血小板減少性紫斑病)に関しては副反応と認めて報告をしてくれていたので、申請はスムーズだった方だと思います。
それでも、体調の悪い中、書類を取りに何度も行ったり、記入したり・・そして、申請をするだけで1万円以上のお金がかかりました。
これだけの労力とお金をかけても、国は因果関係不明!!で終わらせてくる可能性の方が高いと私は思っています。
私はITPという疾患名のみで救済制度の申請をしました。他の症状は病名がついてないし、数値に現れていないからです。
でも本当に私が苦しんでいるのはITPではなくて、味覚障害や息苦しさ、倦怠感など病気と診断してもらえないような症状の方なんです。そっちをワクチンの後遺症と認めて欲しいし、補償
されることを望んでいます。
きっと同じような状況の人がたくさんいるのではないかと思います。
だから、申請はITPで出しましたが、経過概要の部分に診断名をつけてもらえていない数々の症状を全て記載してもらうようお願いしました。
それらの症状が原因で私は普通の生活が送れなくなりました、と書きました。
それがITPの申請とともに厚労省に伝わってくれることを願います。
認めてもらえないかもしれない。でも動いて見なければ分からない!
期待してしまうとショックも苛立ちも大きいので、過度な期待はしないようにしていますが、勝ち取って見せると思っています。
1度ダメでも審査請求し続けようと思ってます。
実はカルテ開示をしたことで、私はとても傷つくこともあったんです。それはまた別記事で。
それを乗り越えて申請かけたので・・
絶対負けるもんか!!
私の経験が、少しでも他の方達の役に立てれば、とても嬉しく思います。